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京都市で大切な人を亡くした方へ|葬儀後に続く喪失感との向き合い方

はじめに

大切な人を亡くしたあと、葬儀の準備や手続きに追われている間は、悲しみを感じる余裕もないまま時間が過ぎていくことがあります。


けれど、葬儀が終わり、四十九日を迎え、少しずつ日常が戻ってきたころに、急に涙が出たり、何をしていても心が空っぽに感じたりする方も少なくありません。


「もう葬儀は終わったのに、なぜこんなにつらいのだろう」
「家族の前では平気なふりをしているけれど、本当は気持ちが追いついていない」
「まわりの人には、いつまでも悲しんでいると思われそうで話せない」


このような気持ちは、決して弱さではありません。大切な人を失ったあとに起こる自然な心の反応のひとつです。私たちが京都市伏見区・南区・西京区周辺でご相談を受ける中でも、そんな気持ちを誰にも言えずに悩んでおられる方が少なくありません。

葬儀後に喪失感が強くなることがあります

喪失感とは、別名で「グリーフ」と呼ばれ、大切なものや人を失うことによって感じる深い悲しみや虚しさのことです。これは一時的なものから長期間続く場合もあり、特にひどい場合は「生きる意味」さえ失うほど個人の心理状態に大きな影響を与えます。


大切な方が亡くなった直後は、葬儀社との打ち合わせ、親族への連絡、役所の手続き、法要の準備など、やらなければならないことが次々と続きます。そのため、悲しみを感じるよりも先に「今、必要なことを進めなければ」と、気を張って過ごされる方も多いものです。


しかし、葬儀や法要が一段落したあと、ふとした瞬間に深い寂しさが押し寄せることがあります。


いつも座っていた椅子にかかった故人様愛用のカーディガン。
冷蔵庫に貼られた故人様の手書きのメモ。
スーパーで買い物中に目に入る故人様が好きだったもの。
そんな何気ない日常の一コマが「もうここにはいない」という現実を改めて強く感じさせます。


葬儀後の喪失感は、時間が経ったからといってすぐに消えるものではありません。むしろ、日常に戻ろうとする時期だからこそ、悲しみや寂しさがはっきり感じられる場合もあります。

喪失感により現れやすい心や体の変化

喪失感を抱えているとき、人によってさまざまな心や体の変化が現れることがあります。これらの反応は決して異常なものではなく、大切な存在を失ったことによる自然な心の働きです。


たとえば、気持ちが沈んで何もする気が起きなかったり、理由もなく涙が出たり、集中力が続かなくなることがあります。また、眠れない、食欲がわかない、体がだるいといった身体的な不調として感じられる場合もあります。


反対に、悲しいはずなのに涙が出ない、実感がわかないという方もいます。それもまた、心が大きな出来事を受け止めようとしている途中の反応かもしれません。


喪失感の表れ方は人によって違います。
「自分は冷たいのではないか」
「いつまでも落ち込んでいてはいけない」
「もっと早く立ち直らなければ」
と、ご自身を責める必要はありません。大切なのは、今の気持ちを無理に消そうとするのではなく、「それほど大切な存在を失ったのだ」と、少しずつ受け止めていくことです。

悲しみは段階どおりに進むとは限りません

多くの方が、上図ような心の変化を行きつ戻りつしながら喪失感を感じます。喪失感は、人生の中で誰もが経験するものであり、そこには3つのフェーズが存在すると言われています。これらの段階は、喪失感から立ち直り、心の癒していくために人間に備わった自然な反応です。これらを理解することで、自分自身の感情を受け入れやすくなり、喪失感の改善にも大きく繋がります。


ただし、悲しみと向き合う時間は、行きつ戻りつしながら続いていくものです。焦らず、ご自身のペースを大切にしてください。

喪失感と向き合うために、日常でできること

喪失感を無理に乗り越えようとがんばると、かえって心が苦しくなることがあります。まずは、今の気持ちを否定しないことが大切です。「今日は何もできなかった」と思う日があっても、それは怠けているのではありません。大きな悲しみの中で、心も体も力を使っている状態です。


日常の中でできることとしては、次のような方法があります。

・故人様との思い出を、無理のない範囲で書き出してみる。
・写真を見ながら、心の中で話しかけてみる。
・信頼できる人に、少しだけ気持ちを話してみる。
・眠る、食べる、体を休めるなど、生活の基本を少しずつ整える。
・故人様を偲ぶ場所や時間を、ご自身の中につくる。

大切なのは、「早く忘れること」や「平気になること」ではありません。故人様を想う気持ちを抱えながら、これからの生活を少しずつ整えていくことです。

一人で抱え込まないために|相談できる場所について

大切な人を亡くしたあとの喪失感が長く続いているときや、眠れない、食欲がわかない、日常生活に支障が出ているときは、一人で抱え込まず、専門の相談先を利用することも大切です。京都市には、こころの健康について相談できる公的な窓口があります。


たとえば、京都市こころの健康増進センタでは、京都市内にお住まいの方を対象に、こころの健康に関する相談を受け付けています。喪失感や不安、眠れない状態が続くときなど、「どこに相談したらよいかわからない」という段階でも、相談先のひとつとして確認してみるとよいでしょう。


また、身近な人には話しにくい深い悲しみや、強い不安、孤独感を抱えている方に向けて、京都市ではこころの相談窓口も案内されています。つらさが強いときは、京都市の公式ページで相談先を確認してみてください。


死別による悲しみを安心して話せる場として、京都文教大学の「グリーフケアトポス*こはこ」のような取り組みもあります。開催状況や対象者は変更される場合があるため、利用を検討される際は公式ページで最新情報をご確認ください。


「これくらいで相談してもよいのだろうか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。けれど、悲しみや不安を一人で抱え続ける必要はありません。誰かに話すことで、気持ちが少し整理されたり、次にどう過ごせばよいかを考えるきっかけになることがあります。


特に、眠れない日が続く、食事がとれない、強い不安や孤独感が続くなど、日常生活に支障が出ている場合は、できるだけ早めに専門機関や医療機関へ相談してください。

葬儀後の不安や供養のことは、花駒のアフターサポートでもご相談いただけます

弊社ではご葬儀だけでなく、ご葬儀後のお悩み事やお困り事についてもサポートさせていただいております。

空におられる大切な方へ手紙を書き気持ちを伝える「空へのお手紙」や、想い出のつまったものへ感謝しお別れをする「想い出供養祭」など、喪失感を乗り越えるきっかけの一つとなるようなイベントも当社で定期的に開催しております。お気軽にご参加ください。

また、喪失感は、心の問題だけではなく、葬儀後のさまざまな不安と重なって大きくなることがあります。たとえば、位牌や仏壇、納骨、法要、遺品整理、相続や各種手続きなど、葬儀後にも考えることは多くあります。


「何から進めればよいかわからない」
「家族だけで決めるのが不安」
「故人らしい供養の形を考えたい」
「遺品を整理したいけれど、気持ちが追いつかない」

このようなお悩みがある場合は、花駒のアフターサポートとして葬儀が終わったあとも、ご家族の状況に合わせて、供養や手続き、遺品整理などについてご相談いただけます。必要なときに頼れる場所のひとつとして、アフターサポートのページもご覧ください。


まとめ|喪失感は、一人で抱え込まなくてよいものです

大切な人を亡くしたあとに続く喪失感は、すぐに消えるものではありません。葬儀後や四十九日後、手続きが落ち着いたころに、急に悲しみが深くなることもあります。悲しみ方に、正解はありません。涙が出る日も、何も感じられない日も、少し笑える日もあってよいのです。


ただし、つらさが長く続いているときや、生活に支障が出ているときは、一人で抱え込まないでください。京都市内にはこころの相談先があり、葬儀後の供養や手続きについては花駒のアフターサポートでもご相談いただけます。


大切な方を忘れるためではなく、想いを抱えながらこれからの日々を過ごしていくために。必要なときには、誰かに話すことから始めてみてください。

2026年01月31日 2026年06月02日
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